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日程決定 -6- [脳動脈瘤]

2011年10月上旬  
  
手術を受けることに決定しました。
手配に時間が必要なため、日程は次回診察時へ持ち越しましたが、翌週には手術は翌月の中旬と決定しました。

手配というのは、麻酔医の予定とか手術室の空きとか人員の手配だそうです。
この他に材料としてコイルの用意が必要です。
このコイルは工業用の白金です。これをものすごく細く加工したもの。
小生の場合、瘤の大きさがかなりあるので、相当量必要だそうです。

高そうです・・・

今回の手術は人も技術も材料もたくさん必要なので、金額もそれなりでしょう。
はい、もちろんそんな金額払えません。
そんな時頼りになるのが、「限度額適用認定証」です!
これは、支払い時に高額療養費の自己負担限度額までを払って、それを超えた分は保険期間が払うという制度です。

通常は退院時にかかった費用を払い、後日「高額療養費」として払った費用から
<80,100円+(総医療費-267,000円)×1%>を引いた額が戻ってくる制度です。
これは国保でも組合でもたいていあると思います。
ですが、いくら戻ってくるとはいえ治療費が高額になれば一時的に払うのもきついです。
医療保険に入っていても給付に日数がかかる場合があります。

そんな時に「限度額適用認定証」があれば、いくら治療費がかかろうと、
<80,100円+(総医療費-267,000円)×1%>の負担で済むのです。
 
もちろんいくつか条件もあります。
たとえば1医療機関でなくてはいけないとか、月をまたぐと計算方法が変わるとか。
幸い小生は、入院が月中旬から1週間なので、1医療施設月内の条件を満たしております。
 
閑話休題、この認定証を事前に交付してもらい、入院手続き時に病院へ渡しておきましょう。
もし入院が急に決まった場合は、すぐ交付の手続きをとった方がよいと思います。

というわけで小生も、入院までの期間にこの「限度額適用認定証」を交付してもらいました。


この他には特に準備することは思いつきませんでした。
血圧を下げたり、体調を整えておくくらいです。
念のため手術までは様子見も兼ねて1~2週ごとに診察にいきます。

手術が決まって何回目かの受診の時に、新たな薬を処方されました。
バイアスピリンという血液をさらさらにする薬です。
血管内にカテーテルを入れるので、血や油の塊がはがれて血栓になるのを防止します。
これを降圧剤と一緒に手術の日まで飲み続けます。


もはやまな板の鯉状態。あせっても怖がっても仕方ないので、
TV見たりネットしたり、ひたすら平たく過ごしてました。

次回は入院から書きます。
 

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検討期間 -5- [脳動脈瘤]

2011年9月中旬 

せっかく時間の猶予をいただいたので、その間じっくりと考えることにします。

まず小生の動脈瘤ですが、かなりの大きさの脳動脈瘤です。
開頭手術は無理っぽいところ。

であればコイル塞栓術・・・
もちろんいいことばかりではなく、ごくまれにカテーテルによって血管内の固まりがはがれ、塞栓を起こして死ぬ例もあるそうです。
他にも感染症や合併症などの可能性もあります。

ただし、担当の先生は、コイル治療のスペシャリストで、所属している病院では血管内治療の指導医が日本1多い病院の先生です。
また、同術式の予後は比較的良好で、身体的負担が少なく退院までの日数が短いということ。
その反面、まだ新しい術式なので、全体的なデータも少な目で、瘤の形によっては直前で対応できなくなることもあるかもしれません。


今回で初受診から約2週間がたちました。
気持ちはいつもと変わりません。不思議と心配や恐怖感もありませんでした。 
というより危機を認識できていないだけかも知れません。

後から思うに、大して深く考えないで決断したように思いますが、大きさ、場所、年齢を考えたら、熟考する余地がないと思ってましたので手術をするか否かは全く迷いませんでした。。


脳動脈瘤発見後、2週間ちょっと。
再度、どうしますか的なことを聞かれます。

「先生、手術をお願いします。」


次回は手術決定後の治療や検査について書きます。

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検査結果 -4- [脳動脈瘤]

2011年9月上旬

アンギオの検査結果がでました。
結果は・・・

先生「海綿静脈洞内の、内頚後交通動脈にできた20mmの動脈瘤です。」

(・・・静脈ですか?動脈ですか?日本語でお願いします)
と思いつつ神妙にモニターを見ると、以前MRAの結果でもみましたが、枝分かれした血管の間になにやら袋のようなものがはっきりと映ってます。

場所について聞いてみると好発部位といって、わりとよくできる場所らしいです。
また、脳動脈瘤が破裂すると俗にいうクモ膜下出血。死につながる割合も高いですが、小生にできた動脈瘤の場所は、破裂しても命は助かるかもしれないが、右目はおそらく失明するといわれました。

ただし安心材料もあります。

先生いわく、
「幸い血管とくっついている部分は広がっていないので、コイル塞栓術は可能でしょう」とのことです。(*´▽`)ホッ

先生「ですが大きさもあるので、簡単ではないです。コイルも大量に必要でしょう。もう1度よく考えて、手術するかどうかを次回聞かせてください」


考えるもなにも・・・

開頭は難しいならこれしかないのでは?手術をしないと選択肢もあります。
何度も書きますが、手術をしないという選択しは今まで全く気持ちが動いたことはありませんでした。


先生いわく、未破裂脳動脈瘤には3つの対処法があるそうです。
1つは経過観察。
2つ目は開頭して動脈瘤をクリッピング。
3つ目はコイル塞栓術っです。

しかし、場所的に2は難しいと。
のこるは経過観察かコイル塞栓術か。

いや、考える余地はないでしょう・・・

調べたところ、動脈瘤がなにもせずに破裂する確率は0.5%~1%くらい。瘤の大きさによって変わりますが、1%というのは10mm程度でその確立です。小生はその倍の大きさです。

それでも、仮に1%としましょう。しかしこの確率は1生涯ではなく、毎年です。
5年での破裂確立は、1%×5年=5%。10年で10%です。

また、最近では、脳の後ろの方に位置する動脈瘤はこれより高い確率で破裂することが分かったそうです。


小生、20mm・・・後交通動脈・・・チェックメイトですね。
手術を躊躇するほど年はとってないこともあり、即断でした。
「ま、先生にまかせておけばなんとかなるっしょ」という気持ちです。

もちろんここで手術をお願いするといっても受け付けてくれません。
セカンドオピニオンを求めるもよし、家族とよく相談して決めてくださいとのことです。


実は、その後調べたところ、脳動脈瘤の治療には、クリッピング(開頭)とコイル塞栓の他に、トラッピングといって動脈瘤を迂回するバイパスをつなぐ方法もあるそうです。

平気なつもりでいても、事前にネットで調べた時は全くこの方法に行き当たりませんでした。きっと無意識で焦りとかいろいろあったのかなぁと思います。

次の受診時には、手術のお願いと段取り説明をいただくことにして本日は帰宅です。


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