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手術最中 -9- [脳動脈瘤]

2011年10月中旬

今回は、小生が全身麻酔で寝ている間に行われた内容です。
そのため正確性にかける部分があるかもしれません。

小生の脳動脈瘤の手術は主治医の先生が、所属病院同科の先生を呼んでの2人を中心に行われました。
カテーテルの挿入は主治医の先生が行います。まずはこれを首まで進めます。
その後首を通るわけですが、実は小生の首の血管はあまりスムーズとはいえない形で配置されております。
例えるならば排水管のようで、すこし捻りが入ったような状態です。

アンギオの際の造影剤を流すための細いカテーテルならば問題ありませんが、今回のように金属を埋めるためのカテーテルはスムーズというわけにはいかないようです。
そのためカテーテルを少しずつ送りながら、別の先生が小生の首を持ってねじったりひねったりしながらカテーテルを進めていったそうです。

ただしこの時の首の捻りやら、曲がった血管をカテーテルが通ることで掃除でもされたのでしょうか、以前より悩まされていた頭痛がきれいさっぱりと治ってしまいました。(頭痛編を参照)

閑話休題。
やがてカテーテルが動脈瘤に達するとコイル注入開始です。
コイル塞栓術では、コイルを送り込む時のリスクの1つに、薄くなったこぶの血管壁をコイルが破いてしまうという可能性もあります。
ここが一番集中して行われるところです。
小生への治療は、カテーテルを2本入れたのか、1本のカテーテルで行ったのか定かではないですが、動脈瘤のこぶの最深部と入口の2方向からコイルを送り込んでいったそうです。
こぶは20mmと大きいものなので、リスクを避けながら迅速に送り込むために、上記のような高等技術を使われたようです。

この時に使われたコイル(プラチナ)は約5.7m。メートルです。
いくら細いとはいえ、相当な量です。通常はこの半分以下です。
できればこんな事に使わず、指輪にしたくらいの量です。
治療費が心配です・・・。

その他は特にアクシデントもなく、無事に手術が終了したそうです。
また、丁寧に処置をしたためでしょうか、予定は3時間30でしたが、4時間ほどたっての終了です。

手術後に聞いた情報は以上の通りです。
受ける側はアンギオの時と大きな違いはなく感じてしまいました。
もっとも麻酔後はアンギオとは大きく違い、頭痛や気持ち悪さなどが少なからずありましたが。

一方で妻は家族控え室で待たされていたそうですが、狭いし予定時間を過ぎても終わらないし、スマホの電波は入らないしで非常にやきもきしたそうです。
さらに他の手術で8人くらいの大家族が待合室に来たらしく、イライラが増したとも言ってました。
本当に手術が終わるまでは家族の闘いですね。

さてここからは小生の闘い、「術後」です。
麻酔覚醒時からはすでに書きましたので、次回は一般病棟に戻ってからです。



タグ:脳動脈瘤
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手術直後 -8- [脳動脈瘤]

2011年10月中旬
 
 
ICUで目を覚ますと妻の顔が見えます。
なぜか手術日を教えた覚えのない両親もその後ろにおりました。
 
とりあえず時間を聞いたところ、手術室に入ってから4時間たっています。
当然この間は覚えていませんが、予定よりは少し長かったようです。

ICUにいたのは、特に問題があったわけではなく、手術後は必ずICUに入って経過を見るという、この病院のルールのようです。

後ほど聞いてみると、すでに一度目を覚ましたようでした。
ですがお恥ずかしい話、全身麻酔後に入れられた尿カテーテルが気になっていたのでしょう。
小生「チ○○○は!?○ン○ンに管入ってる!?」
と訳のわからんことを叫んだそうです(恥

小生は覚えていないからいいですが、両親も来ていたので、妻が大層恥ずかしい思いをしたそうな。
わたしゃその程度では恥ずかしくないので、後で話を聞いて笑っとりました。


与太話はともかく、手術を通して思ったことがあります。
今回は死が差し迫った病気ではなく、予防治療でしたので本人は気楽なものでした。

ですが、そうした場合、病気発覚から手術までは家族は戦いです。
自分の病気でないだけに、大切な人が病気になれば心穏やかではいられません。
ましてや手術には予想外の出来事がないわけではありません。
安心するための手術だったはずが、パートナーを失うこともあります。
手術が終わって目が覚めるまでは、その不安や恐怖と戦わなくてはならないのです。
一方、本人は往々にして「まさか自分の時に失敗なんて」と楽観視してますがね。

しかし本人が頑張るのは手術後です。
手術の痛み、後遺症のつらさ等いろいろな要因がダイレクトに襲ってきます。
すくなくとも体のどこかにメスを入れれば、明日からいつも通りなんていうのは稀だと思います。

小生の場合はICUで目覚めた後、激しい頭痛に襲われました。
もちろん開頭手術よりは全然ましかもしれませんが、痛いものは痛いです。
看護師に言っても集中管理しているので、簡単に薬なんかくれません。
何度も何度も訴えました。5度目でやっと先生の許可が下りて錠剤の鎮痛剤をもらいました。

もっとも気休めにしかなりませんが、夜になってやっと頭痛がましになります。
しかし今度は暑さです。ただでさえ暑がりの小生、部屋の温度にグロッキー状態です。
部屋の隅の場所で、カーテンを閉められているので、風がほとんど通りません。

手術後7時間たって動きが。
鼠蹊部を圧迫しているテープをはがしてくれます。
看護師2人と脳外科の先生1人で作業にあたってくれます。
以前アンギオで、テープをはがすときに皮膚が負けてはがれてしまたことがあったので、リムーバー(といってもステリコット。注射の前とかに使うアルコール綿です)でゆっくりテープをはがしてもらいます。

するとなにやらツンツンとした感触が股間の方に・・・
見ると脳外の先生が尿カテーテルを抜いています(汗
釣りの時、浮きに当たりがあったような感じでツンツンと。
やがてスルッと抜けました。ビックリです。まったく痛くありませんでした。
後にも先にも最高の抜管技術で感動しました。

少しして小生も手伝いながらほとんどのテープをはがします。
一応圧迫物はまだつけたままですが、歩けるようにはなりました。
軽く歩いてみて問題なかったので、病室へ帰れることになりました。

すでに夜ですが、お腹が空いているので、看護師さんが夜ご飯を温めてもってきてくれました。
感謝。

明日からは手術後の検査です。
本来ならここまでに手術中の様子を書きたいのですが、当然覚えていないので、その後先生や看護師さんに聞いた内容を、次回まとめてみます。
 
 

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手術入院 -7- [脳動脈瘤]

2011年10月中旬

入院は手術前日の午前中です。
この日は忙しい1日でした。

入院後、いつものように看護師さんからの説明を受けつつ病室まで。
着替えをすませて、休む間もなく昼食です。
ご飯はまずくはありませんが、やはり味気なく感じてしまいます。
入院とはいえ、自覚症状のある状態ではなかったので、体はいつも通りです。
さっそく自前のふりかけのお世話になりました。

午後一からは検査がいくつか入っています。
なんでも手術前には受けなくてはいけないそうな。
検査は心エコーと、胸部レントゲン、血液検査です。
動脈瘤の手術のためというより、手術を受けられる状態かどうかを診るための検査ですね。

検査が一通り終わったころに、に一人のオタク風な男性が訪問・・・失礼、麻酔医さんでしたか。
アンギオは局所麻酔でしたが、明日の手術は全身麻酔です。
そのため、手術に先立って麻酔の説明とか不安がないかとかいろいろ聞かれました。

そうですよね!麻酔はこうした事前ケアがないと、覚醒時不穏を起こしたりしますからね!
(覚醒時不穏は当ブログの~胆石4~を参照してください)

一通りお話しをして本日は終了です。
かなり暇なので、病院内を探検したりスマホで遊んだりしてました。
1日をかなり長く感じながらやっと夜を迎えます。
寝つきはいい方なので早めに就寝です。


(翌朝)
失敗です・・・今日は手術のため絶飲食です。早く起きすぎました。
手術は午後1なので辛いです。
それまでに看護師さんが鼠蹊部まわりの剃毛に来たりもしましたが、のどの渇きに耐えながらの午後1時30分、やっと呼び出しがかかりました。

手術室までは歩いていきました。
部屋に入る少し手前に、家族待合室があるので、妻とはそこで一時お別れ。

部屋に入ってからは、アンギオの時と大きな違いはないですが、もっと人が増えていました。
手術室内に7~8人もいます。

さっそく横になって準備開始です。
体をベッドに固定したり、心電図、血圧計をつけたりします。
部屋に心電図のピッ ピッ ピッという音が響きます。
5分おきくらいに血圧計のカフが膨らんで腕を圧迫します。
さすがに軽く緊張しましたが、声をかけてくれる人が多いのがうれしかったです。

滅菌シートをかけて鼠蹊部を露出したころに先生入場。
手術の開始です。

最初に酸素マスクをされたのですが、ここで問題発生。
い、息が吐けません(汗
マスクをぴったりあてられて、その中は酸素が出続けています。
息が吐けません。首をふってアピールして、息が吐けないことを伝えました。
マスクをずらしてもらって手術再開。

例の白い液体を点滴に入れられて速攻落ちです。
次に目を覚ました時はICUでした。


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